扁桃腺肥大で気道が狭まるといびきの原因になる
いびきは周りの人がうるさい思いをするだけで、とかく軽視されがちでした。けれどもいびきは実は体に大きな影響を及ぼすものだということが最近やっと認識されてきました。
中年以降の男性ならば当然のようにおこる現象というイメージがありますが、実はそうではないようです。
いびきは酸素不足の状態を示す大変に危険な体からの信号です。人が酸素が無ければ生きていけないように酸素不足は人間本来の体の機能を低下させてしまい脳や体全体に大きなダメージを与えます。
最近よく耳にする睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあり、軽視することのできない症状です。
そして生活習慣病の前触れとも言われています。
生活習慣病は毎日の食生活、適度な運動などがその予防には効果的と言われていますが、これだけでは完全に予防するのは不可能です。
いびきによる酸素不足の状態が続くと生活習慣病の予防法もあまり効果が無くなってしまう心配があります。
口蓋扁桃について
咽頭の粘膜内で発達したリンパ組織のひとつに口蓋扁桃があります。
一般的には扁桃腺とも呼ばれていて口を大きく開けると、喉の入り口の奥のほうに左右に見ることができます。
この部分が大きくなる症状である扁桃腺肥大がいびきをかきやすくなる原因になりえると考えられています。
口蓋扁桃はいわゆるのどちんこの左右両側の位置にある2つの球場の形をしています。
細菌やウィルスから体を守る免疫の働きをする役目があります。
カゼなどの病気にかかり病院で扁桃腺が腫れていると言われることは多いと思いますが、これは扁桃が細菌やウィルスが原因による炎症を起こしているためです。
扁桃肥大になると口蓋扁桃と咽頭後壁の間が狭くなってしまい、呼吸する際の気道が狭まってしまうため、この部分に必要以上に振動が起こりいびきの原因になってしまうようです。
扁桃は幼少期を過ぎたころからだんだん小さくなりますが、過去に扁桃腺炎を繰り返していたりした場合には成人してから扁桃腺肥大と診断されるケースがあるようです。
扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法
以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。