扁桃腺の腫れ、急性扁桃炎に注意
急性扁桃炎とは喉の入り口近くの左右にある扁桃腺が腫れることで、子供や比較的若い人に起こりやすいのです。その理由としては、年齢を重ねていくと扁桃腺が萎縮していくので、腫れることが少なくなるからです。
急性扁桃炎の症状には、38℃以上の発熱や体がだるくなったり、頭痛がしたり、喉が痛くなったりします。高熱が出るのが大きな特徴で、扁桃腺が腫れると高熱が出る子供が多いものです。熱は38℃から40℃と非常に高い熱が出るのが特徴です。
そして、喉の左右の扁桃腺が赤く腫れ、時には白い膿ができてしまうこともあります。
ほとんどの場合、3~4日で治るものですが、その間はかなりつらいものになります。
慢性扁桃炎と慢性扁桃炎の違いは、慢性扁桃炎はあまり子供がかかることがなく、急性扁桃炎を何度も繰り返していて、時には扁桃腺が腫れずに他の部位が腫れて喉が痛かったり、違和感を感じたりします。そのようなものを慢性単純扁桃炎と呼びます。
他にも習慣性扁桃炎というものがあって、年に5回以上急性扁桃炎を発症して、高熱が出たりするのですが、こちらは比較的に子供がかかりやすいものになります。
急性扁桃炎は細菌やウィルスの感染によって起こります。インフルエンザなどにかかると発症することが多く、非常に高熱が出ますので、体力を消耗する原因になります。
インフルエンザ菌や溶血性連鎖球菌などの菌に侵されてなることが多いのですが、そう言った菌は皆、ある程度体の中に持っている菌なのですが、免疫力が低下したりすると、菌が活発になって発症するものです。風邪をひいたり、疲れがたまっていたりすると免疫力が低下するので、菌が繁殖してその菌と戦うために扁桃腺が腫れ、高熱が出るのです。
細菌による感染で起こった扁桃腺の腫れには、それぞれの細菌に効果がある抗生剤を飲んで治します。扁桃腺の腫れがひどい場合は、解熱鎮静剤や抗炎症薬を服用しますし、うがい薬を処方されることもあります。
喉が乾燥して、高熱が出たりして喉が渇いたりするので、十分な水分を補給することが大事です。高熱で具合が悪く、食欲がなくなって、食事が取れなくなったりした場合には、点滴を打って栄養を補給したりします。慢性扁桃炎はあまりにも繰り返すようだったら、手術で扁桃腺を切除する方法があります。慢性扁桃炎の原因も急性扁桃炎と同じく細菌やウィルスです。
うがい薬でうがいをしたり、トローチを舐めたりするといいです。
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