扁桃腺の役割と症状改善にかかる期間

様々な病原菌に対して免疫機能を発揮する扁桃腺ですが、「大人になったら切除しても問題ない」と言われる場合があります。
これは実は扁桃腺は主に幼児期にその役割を果たすといわれているからです。

 

免疫機能が整うまで

まだ免疫機能が十分に発達していない幼児期においては、外部から侵入してきた病原菌に対し、扁桃腺が主となって免疫作用を発動しています。
一般的に5~7歳程度で最大となるといわれていますが、思春期にはいる12~13歳の頃には縮小化が始まり、大人になるとかなり小さくなってしまいます。

 

これは扁桃腺だけでなく、他の免疫器官が充分に作用するようになったためです。いいかえれば、扁桃腺が重要な役割を果たす期間は、この幼少期にあるとあるといえるかもしれません。

 

このため、昔は肥大化が見られた場合、まず切除することを勧められましたが、現代においては幼少期での切除は進められることが少なくなっています。

 

扁桃腺炎

 

大人の扁桃腺トラブル

大人になっても扁桃腺炎などを繰り返し発症する体質であった場合、摘出手術を行う場合があります。これは炎症がおきると数日から数週間にわたる期間において日常生活に支障がでるために、仕事などを行っていると、社会生活上の不都合が生じやすいためです。

 

また病巣扁桃といって、一見関係がなさそうにみえながらもこの扁桃腺の異常が原因となって他の腎臓や心臓などの器官に支障をきたす場合もあるために、それらの治療のためにも切除を進められる場合があります。

 

ちなみに摘出手術を行うと、一般的には一週間から10日前後の入院期間が必要となりますが、摘出後は発熱や痛みを繰り返すことがなくなるために慢性的な扁桃炎に悩む大人の多くは摘出手術に踏み切ります。

 

このように扁桃腺からもたらされる恩恵は深いものではありますが、それと同時に数多くの支障をもたらす場合があるので、それらの症状と利益をよく考えて、対処方法を決める必要があります。
症状に悩まされる期間が長いようなら、摘出手術を考慮してもよいのではないでしょうか。

 

扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法

以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。

 

切らずに治す慢性扁桃炎・扁桃腺肥大



 


 

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