扁桃腺手術と高額治療費払い戻し制度について
扁桃腺は、病気などで体の抵抗力が弱っていると、進入してきた細菌やウイルスに抵抗するため活発に働きすぎて炎症を起こしてしまうことがあります。扁桃腺が腫れたり、全体的に白い膿が出るといった症状が顕著で、40度近い高熱が出る上、喉の痛みで薬や水分を摂取するのも難しく、小さい子供は特に重症化する可能性もある病気です。
一度二度発症する程度であれば抗生剤と鎮痛消炎剤で治療をしますが、扁桃腺に細菌等が巣食っており、ちょっとした体調不良や疲れですぐに高熱が出やすくなる慢性の症状になると、扁桃腺を切除する手術を行うことがあります。大体年に8回以上扁桃腺炎を発症すると、慢性と判断されることになります。
手術での費用
手術は全身麻酔で受けますのでそれほど痛みはありませんが、麻酔が切れると激しい痛みに襲われる上、出血や高熱の危険性があり、細菌にも感染しやすい状態になっていますので、大体9日前後の入院が必要です。費用は入院日数によって異なりますが、数日程度の入院でも10万円近い金額ですし、術後の経過が思わしくなく、再手術をして日数が延びたりすると、20万円を超えることもあります。
生命保険に加入していても、扁桃腺炎の手術給付金はほとんど出ないようになっていますし、入院給付金についても会社によって異なります。ただ、高額治療費の払い戻し制度の対象にはなりますので、年齢と世帯の所得、治療費の合計金額によっては、支払った額の一部が還付されることがあります。
保険への加入状況を調べましょう
これは、健康保険に加入していることが条件です。手続きは医療費を支払った後でもできますし、治療前に事前に手続きをしておけば、自己負担限度額までの支払をするだけで良くなりますので、還付を受けるまでのお金の心配をする必要もなくなります。
問い合わせは健康保険に加入していれば全国健康保険協会の支部、国民健康保険に加入していれば市区町村の担当窓口になります。また、勤務先で調べてくれることもあります。
扁桃腺摘出手術体験と切らない治療法
以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
実際に手術にかかった費用などをご覧になりたい方は「大人と子供の扁桃腺摘出手術」を御覧ください。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。
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