扁桃腺に膿が溜まる扁桃周囲膿瘍の原因
季節の変わり目に単純な首の炎症程度に考えていて、急に高熱が出て全身が打たれたようにだるく、朝起きるのも大変なほど痛く、唾を飲み込むのも怖いくらい痛みがひどいときに、急性扁桃炎を疑うことができます。
急性扁桃炎は、治療せずに進行される場合、扁桃周囲膿瘍に発展することがあります。
扁桃周囲膿瘍とは、扁桃腺を覆っている薄い筋肉膜と扁桃の間が膿み、最初は膿がなく炎症で始まり膿性分泌物が溜まり、膿瘍に発展するようになります。
扁桃腺のすぐ上がひどく腫れ上がり、話をするときにまるで熱いジャガイモを口に入れて言うような発音が出て、ひどい場合口を開けるのも困難になります。
扁桃の化膿性感染が原因であり、急性細菌性扁桃炎の合併症で扁桃周囲膿瘍が生じることになります。
膿瘍の中には、通常、複数の種類の原因菌が共に存在し、その中で嫌気性細菌が最も一般的です。
治療せずに放置した場合
扁桃周囲膿瘍を治療せずに放置した場合、首の深い内側の空間に炎症が波及することになり、この場合、本格的な深部頸部感染症を誘発するようになって命に関わるほど危険な状況が発生します。
首は、頭と体を連結する通路であるため、狭い首の内側に非常に重要な脳神経と頸静脈と頸動脈が通っており、炎症がここまで波及すると、我々の重要な臓器まで損傷する恐れがあるからです。
このような深部頸部感染に波及することを防ぐために扁桃周囲膿瘍が疑われる患者は、口から扁桃腺に詰まった膿を取り出さなければなりません。
小さな注射器を用いて取り出すと、黄色の膿が排出されるのを見ることができます。
実際に膿を抜いた体験談はこちら --> 扁桃炎・扁桃周囲膿瘍入院体験記
急性細菌性扁桃炎の合併症:扁桃周囲膿瘍
扁桃周囲膿瘍の炎症菌は、一つ二つだけでなく多くが一つになって感染を起こしますが、この中で一般的な薬によく反応しない嫌気性細菌がかなり多くの割合を占めています。
嫌気性細菌は、酸素なしで育つ細菌で、密閉された膿瘍などによく育ち、酸素にさらされると死滅します。これらは扁桃周囲膿瘍を切開するだけでも、酸素への露出がされて治療に画期的な助けになります。
扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法
以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。