扁桃腺と無呼吸症候群の関係を探る
無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸停止の状態になったというのが一時間あたり5回以上、呼吸が弱い低呼吸の状態になったりというのが一時間あたりの換算で10回以上ある場合を指します。
この症状はノンレム睡眠時間の不足を生み出し、時によって、日中のひどい眠気を呼んで重大な事故を引き起こす原因になるなど、最近になって深刻さが言われるようになりました。
この症状が発生している時には、呼吸が停止か弱まっている状態のために、充分な酸素が血液に行き渡らずに酸素の血中濃度も下がっています。そのため、下がった分の酸素の血中濃度を補おうと無理に心臓や血管に負担をかけている状態にもなっています。
ですから、時には、高血圧を引き起こしたり、狭心症などの心臓疾患の原因になっていたりすることもあるのです。
無呼吸症候群には、いびきをともなう場合もあります。
いびきというのは、鼻と喉の間の上気道に狭い部分ができるために、呼吸する時に狭い部分が振動する時に起こる雑音のことです。
また、いびきをかく時には、扁桃腺が炎症を起こしている状態となり腫れていることが原因であることもあります。
そして、いびきと呼吸は連動しているので、呼吸停止や低呼吸の状態が原因となる無呼吸症候群の有無をはかる判断材料にもなります。
そのため、無呼吸症候群の治療・改善には、扁桃腺の治療を必要とする場合もあるのです。つまり、いびきを改善することによって、無呼吸症候群の症状がおさまることもあるということです。
扁桃腺の肥大とは
扁桃腺とは、もともとは鼻や口から入ってくる細菌やウイルスを撃退して中に侵入するのを防ごうとするリンパの組織体です。
この扁桃腺は元から喉の両側にちょっとふくれた状態にあるのですが、通常よりも腫れてくると肥大という言い方で表されます。
この肥大状態は、たとえば子供なら成長すれば小さくなってくる場合もあるのですが、大人の場合や無呼吸症候群の症状が出ていて早期改善が求められている場合には、切除しての治療になることもあるのです。
この判断は自己によるものよりも、やはり、病院の診察・検査を受けて医者の判断を受ける方が、確かで結果的には早く治療ができることになります。
ですから、いびきや無呼吸症候群らしい症状がある場合には、早めに病院へいくことをおすすめします。
扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法
以下の体験談では、無呼吸症候群をともなう扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。
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