扁桃腺にタバコは悪影響を及ぼすのでしょうか?
タバコには
- タール
- ニコチン
- アンモニア
などの有害物質が多く含まれています。
タバコを吸うということはそれらの有害物質を吸い込むということですから扁桃腺に限らず体に良い影響があるわけないですよね。
では、タバコを吸うと扁桃腺にどのような悪影響が及ぶのでしょうか。
タバコが扁桃腺に与える影響
そもそも扁桃腺は、口から入ってくるウイルスや細菌から体を守る免疫機能を持っています。
ところが何等かの刺激により免疫機能が低下すると、ウイルスや細菌が増殖して炎症を起こしてしまうのですが、タバコを吸うということは、この炎症を引き起こす刺激となるのです。
具体的にはタバコに含まれる有害物質が主な原因となります。
まず、タバコに含まれるニコチンには、体内のビタミンCを減少させて免疫力を低下させる作用があります。このため、扁桃腺の免疫機能が低下してしまうことによって喉の粘膜でウイルスや細菌が増殖してしまい感染症を引き起こしてしまいます。
また、タバコに含まれるタールには粘膜に炎症を起こさせる作用があり、タールを含むタバコを吸い続けることによっても喉の粘膜に炎症が起きてしまいます。
その他にも、タバコに含まれる有害物質は細胞の破壊を促進し、特に粘膜細胞に対して顕著であると言われており、これによって炎症が悪化し、痛みや腫れがひどくなってしまいます。
そして有毒物質以外にもタバコには中毒性というやっかいなものがあります。
扁桃腺への]影響は慢性化
タバコを吸うことによる扁桃腺への悪影響は一時的なものではなく長期的なものとなってしまいます。しかもタバコは口から体内に入るものですから、喉にある扁桃腺はタバコの有害物質を直接浴びているようなものです。
強い刺激を継続的に受けることによって扁桃腺の免疫力が低下し、炎症が起こり、そして炎症は悪化していく状態は容易に想像できます。さらにタバコは吸う人だけではなく、周りにいる人への影響、いわゆる受動喫煙の影響もあります。
タバコを吸うことによって、自分だけではなく周りの人の扁桃腺にも悪影響を及ぼしてしまいます。
よくタバコは「百害あって一利なし」と言われますが、扁桃腺にとってもタバコは一利もありません。
扁桃腺にタバコは悪影響を及ぼすのか?関連ページ
- 扁桃腺炎の予防対策は免疫力向上が第一
- 扁桃腺トラブル改善|扁桃炎・扁桃腺肥大や腫れ、症状と手術
- 扁桃腺の大きい幼児が繰り返す風邪に注意!
- 扁桃腺の大きい幼児が繰り返す風邪についてご案内します。
- 子供の扁桃腺疾患の手術前に注意しなければいけないこと
- 子供の扁桃腺疾患の手術前に注意しなければいけないことについてご案内します。
- 扁桃腺と急性扁桃炎の薬や抗生物質などによる治療法
- 扁桃腺と急性扁桃炎の薬や抗生物質などによる治療法をご案内します。
- 扁桃腺炎の治療法としての手術
- 扁桃腺炎の治療法としての手術についてご案内します。
- 冬に多いインフルエンザと扁桃腺炎の併発
- 寒い冬にインフルエンザと扁桃腺炎を併発することがあるので、注意が必要です。
- 喫煙者はiQOS(アイコス)使用で扁桃腺炎予防になるのか
- タバコを吸っている喫煙者の方の中には、タバコを吸うと扁桃腺が炎症を起こして痛くなる。しかしタバコは中々止めることができない。電子タバコであるIQOSに変えれば、扁桃腺炎の予防になる。と言われています。