扁桃腺が悪化して起こる扁桃周囲膿瘍の症状
扁桃腺が炎症を起こして悪化したところに膿が溜まって化膿して起こる扁桃周囲膿瘍の症状です。
喉が激痛に襲われ水や唾さえ呑み込めなくなります。高熱も出ます。
呼吸が止まって命を落とすこともある病気です。
耳鼻科にかからないと診断が付きにくく入院して治療が必要です。
通常はメスを入れ膿を出します。
メスが届かないときは抗生剤の治療で膿を出すようにします。
繰り返す扁桃炎には切除手術
繰り返すことがあり、しばしば繰り返すようでしたら扁桃腺を切除する手術を受けた方がいいといわれています。扁桃腺は4歳半まではあった方がいいといわれます。
十分に身体が大人に成長していれば扁桃腺の切除をしても免疫力の低下は問題になるほどでなく切除した方がいいようです。
しかし、最近は切除する傾向が薄れていて対症療法が主流となっているのです。
扁桃腺を切除した方がいいという根拠
切除した方がいいという根拠は、腫れるのは扁桃腺内の雑菌などが活動を活発化するからであり、抗生物質などで雑菌の活動を抑えるのは可能だが完全に抹消するのは難しい。
したがって免疫力が落ちると再び活動が活発になり腫れるということの繰り返しになるというものです。
切除手術のネックは手術を含めて2週間くらいは仕事を休む必要があり、費用も掛かり、術後の痛みにも耐えないといけないことです。
患部がノドなので包帯などで手術後の傷口を覆うことができません。レーザーなどで焼ききって、傷口は自然治癒力に任せなければなりません。
切除をしても喉が痛くなることがなくなるわけではなく、あくまで扁桃腺が腫れて発熱することがなくなるだけです。
手術は無駄だという意見もあります。
扁桃腺は皮膚の一部でありその部分だけの削除はできないこと、扁桃腺が腫れる病気なのでなく何らかの症状で腫れているはずであり、病気の原因を直さないで切除しても病気自体は治っていないので別の部分が腫れるだけという主張です。
治療にはペニシリン系抗生物質の内服と喉の消毒、鎮痛解熱剤の使用があります。
1日か2日程度安静にしていれば良くなることがほとんどですが、入浴は避ける必要があります。
一年に4,5回もしくはそれ以上繰り返すようだと、慢性ということで手術しなくてはいけない状況になってしまいます。
扁桃腺摘出手術体験と、切らない治療法
以下の体験談では、扁桃炎を繰り返し摘出手術を行った親子のお話と、手術せずに慢性扁桃炎する方法を紹介しています。
あなたの症状と照らしあわせて、参考になさってください。
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季節の変わり目に単純な首の炎症程度に考えていて、急に高熱が出て全身が打たれたようにだるく、朝起きるのも大変なほど痛く、唾を飲み込むのも怖いくらい痛みがひどいときに、急性扁桃炎を疑うことができます。急性扁桃炎は、治療せずに進行される場合、扁桃周囲膿瘍に発展することがあります。扁桃周囲膿瘍とは、扁桃腺を覆っている薄い筋肉膜と扁桃の間が膿み、最初は膿がなく炎症で始まり膿性分泌物が溜まり、膿瘍に発展するよ...